ある夜,土屋徹生(柄本佑)がふと目覚めると,そこは会社の会議室だった。いつものように家に帰ると,妻の千佳(鈴木杏)が言葉を失いおびえているようで,様子がおかしい。そこへ1歳だったはずの息子が起きてくるが,どう見ても4歳にはなっている。やがてひとりの役人が訪ねて来てこう言った――「あなたは亡くなったんです,3年前に」。テレビやネットには,死んだはずの人間が世界中でよみがえっているというニュースがあふれていた。だが徹生には死の記憶がない。会社の屋上から転落したというが,事故?自殺,どちらも身に覚えがなく釈然としなかった。もしや――生前,何かにつけてつきまとって来たあの男?佐伯(阿部サダヲ)に殺されたのではないだろうか?徹生の会社の警備員をしていた佐伯は,格差と孤独への恨みを徹生にぶつけ,嫌がらせを繰り返していた。深まる謎を前に,答えを追い...
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